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お酒と薬

お酒飲んだ時は、お薬どうしたらいいですか?」と、たまに聞かれることがあります。

 

 私たちは、薬の添付文書を見て回答しているのですが、

お酒とお薬を同時に飲むことは想定されていないので、ほとんどの薬にはデータなどありません。

なので、「お酒を少なめにして、時間を空けて飲んでくださいね」とお願いすることがほとんどです。

 

 睡眠薬などは、アルコールと一緒に飲むと効果が強くなりすぎて中枢が抑制されます。

「お酒飲んだけど、薬は水で飲んだから大丈夫~!」なんてことは絶対やめてくださいね!

 

続けて薬を飲んでいるときは、なるべくお酒を控えてほしいのですが、

仕事上の付き合いや、ストレス解消になっている人も多いと思いますので、そういう時は

2時間ぐらい時間を空けること、お酒をゆっくり飲んで、量は普段の半分ぐらいでお願いしたいです。

そのわけは、薬には肝臓で分解されるものがあるのですが、

肝臓は頑張り屋さんなので、薬とお酒を同時に飲むと両方とも分解しようと頑張ります。

その結果、お酒も お薬も、体に残りやすくなったり、肝臓が頑張って一時的に分解が早まったりして、効果が安定しなくなったりすることがあるのです。

 

頓服のように、調子が悪いときだけ飲む薬の場合、飲まなくてもいいのですが、

続けなくてはいけない薬は自己判断で中止しないようにしてください。

続けなくてはいけない薬は、病状によっても違いますので、結局先生に問い合わせすることも多いです。

 

お酒を控えるのが難しい方は

先生に相談して、薬の飲み方を変えることができないか?

絶対に飲まなくてはいけない薬があるか?と伺っておいてください。

 

薬剤師 木下